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中学受験の現状

現在、首都圏では中学受験を希望する小学生が増加している。中学受験をするに際しては、小学校の学習だけでは事足りず、塾での学習が不可欠になっているのが実情だ。特に算数では有名なつるかめ算をはじめとした特殊算を身につけなければならず、小学生が自力で参考書で学習するには難解すぎる。また、理科社会についても、小学校で学習する以上の知識量が必要になるし、国語も、小学校では鑑賞に重点を置いた指導を行うため、文章題の解き方は教えてくれない。そのため、中学受験生は朝早くから塾へ行き、自習室にこもり、毎日何時間もの授業を受けるのが当たり前の光景となっている。一方で、中学受験をする児童の為の調査書作成が、公立小学校の教師にとって大きな負担になっている、私立中学が平日入学に試験を行うため、小学校の授業や卒業式の予行演習などの行事に参加しない児童が多く、学校の運営に支障が出るなどの問題も顕著化している。

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